子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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9子どもの発達段階とあそび 子どもは発達段階によりそのニーズや欲求を変化させます。発達心理学上でも、「身体発達の8つの基本原理」というものがあります。 身体発達の8つの基本原理   ● 発達は連続の過程である   ● 発達は分化と統合の過程である   ● 発達は一定の方向性がある   ● 発達は個体と環境の相互作用である   ● 発達は相互に関連している   ● 発達には一定の順序がある   ● 発達には個人差がある   ● 発達には周期性がある 子どもたちが使うあそび環境は、この発達上の事実を念頭に入れて設計する必要があります。 遊具を必要としているのが、あそびの選択肢が少ない幼児であるにも関わらず、これまでの遊具のほとんどは、10歳以上の運動能力を求めるものばかりでした。これでは、子どもたちのあそびの欲求を満たせないばかりか、能力に見合った安全性が確保できません。また10歳以上の子どもたちにとっても、能力的には遊具と合っていても、デザインを「小さな子どものもの」と感じてしまい、結局遊べないものになってしまいます。 ボーネルンド・グループでは、子どもの発達段階とそのあそびの性質を研究して開発された遊具を、1歳から15歳頃までの発達段階別に構成し、年代ごとの欲求に応える遊具を用意しています。子どもの発達段階と成長の特徴12~16歳 To see and be seen周りとの関係性から自我を確立する時期0~3 歳 Body Basics 身体の基礎を育てる時期3~6 歳 Little Learners 経験を通してすべてを学び取る時期6~12歳 The Golden Age 心身ともに成長を遂げる黄金期16歳~ Build and Maintain 心身ともに洗練し健康を維持できる生活を過ごす時期

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