子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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119 東京・三軒茶屋駅から徒歩1分の都市圏の保育園。「子どもにとって良いことを考えよう」を合言葉にしている同園ならではの、都市圏とは思えない落ち着いた空間が広がっています。幼児のための園庭を地上に、乳幼児のための園庭を屋上にと、発達段階に合わせて2ヶ所の園庭環境を設けました。その結果、動きの異なる子どもたちがそれぞれの発達段階に合ったあそびに集中できる環境となりました。ELEMENTS幼児期REPORT PLAYSCAPEめの子どもたちの動きを応援するトドラーモーメンツを中心に、「お庭」のような優しさのある環境となりました。歩行感のいい芝生とはじめての三輪車遊びのためのサーキットは、有機的にコーナーを分けながらも、あそびに連続性を生んでいます。 子どもたちの目線から考えてつくられた園庭は、一人ひとり発達段階の異なる子どもが自分に合ったあそびに挑戦できる環境となりました。 幼児向けの園庭は、砂場、築山、エレメンツシリーズを配置し、環境に高低差が生まれるようにデザインしました。子どもたちは狭さを感じることなく、縦横無尽にかけまわっています。あえて木のそばに遊具を設置し、まるで木登りをしているかのような動きが生まれ、上に登ったときには葉や枝を近くで見られるなど、視界に変化がうまれ、子どもたちの想像力をさらに刺激しています。 乳幼児向けの屋上園庭では、歩きはじ6都市圏に実現した発達段階に応じた園庭もみの木保育園太子堂 保育施設 東京都世田谷区1. 屋上には開放感のある低年齢児向けの園庭。手前には高さの低いトドラーモーメンツ、奥にはシンボルになるストーリーメーカーを設置し、環境に世界観を与えた。 2.幼児向けの園庭では築山があり、あそびのなかで縦の動きがうまれるようにデザイン。 3.木に登っているような動きが生まれるエレメンツシリーズ。 4.砂場には、水遊びも楽しめるリトルマーメイドを設置。12342Photos/Daisuke Ohki

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