子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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130学童期 6 ~12才頃for School-aged 幼児期が「人になる期間」ならば、学童期は「自分になる期間」。12才までの6年間で身長は40センチ以上伸び、体重もおよそ2倍に。また、親よりも友だちや仲間の存在が重要になり、仲間グループの中で社会生活の中でのルールやうまくやっていくための方法を学び、徐々に親から心理的に自立していきます。また、自分らしさ、挑戦して達成した快感、失敗して味わった悔しさ、など大人と同じような感情を、より純粋に経験する時期でもあります。 学校、家庭、友だちとの間など、社会性の成長とともに複雑化する関わりの中で、「あそび」の場は、理屈抜きに楽しめて、ほっとする空間になるはず。この時期の子どもたち特有の「かっこよさ」への欲求に応えるデザイン性、チャレンジ心を刺激する難易度、人と人の関係をゆるやかにつなぎとめる環境設計。それらが、テレビゲームなどの静的なあそびに集中しがちなこの時代の子どもたちの、本当の遊ぶ力を呼び覚まします。CHAPTER 2

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