子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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136オランダ・ブール社体を動かすことと、健康はつながっています。4年連続でUNICEFイノチェンティ研究所調査ほかで「子どもの幸福度・世界一」に輝いたオランダでも、運動不足は社会問題のひとつ。強制的な「運動」ではなく、自由で楽しい「あそび」のなかで、誰もが持つ「健康に動き、育つ権利」を保障しようというのがブール社のビジョン。子どもの遊具から街中に憩いの場を作り出すストリート・ファニチャー、運動遊具まで幅広く手がけています。COLUMN 子どもの幸せに関する調査で「子どもの幸福度世界1位に輝くオランダ、先進国のなかで子どもの孤独感ワースト1位となった日本」。 オランダが世界一に輝いた理由は「個性を伸ばす教育」と、子どものいちばんの居場所となる家庭=親を社会が「ワークシェアリングによって生活の安定と安心を保証していること」にあると言われています。 子どもたちは、小学校など教育機関においても、子ども自身が好きな教科を好きな時間選んで勉強でき、個人の興味・関心を最大限に引き出す教育が行われています。その結果、学力も先進国10位以内に入り、自立学習と共同学習を柱にした「個別教育」は、個人の習熟度に合わせ自分自身で他者と関わりながら学びあうことができ、個人主義に行き過ぎることなく社会性も育まれています。 子どもを支える家庭でも、社会でワークシェアリングが認められているため、家族の時間を各家庭がしっかりと持つことができています。一人あたりの労働時間がオランダは先進国のなかで最も少ないうえに、男性の育児休業取得率は日本の2.63%(2012年)に対し、オランダはEU圏2位となる16%(2009年)となっています。 子どもを支える家庭を、社会が支える。それが、子どもたちの高い幸福度につながり、その子どもたちが豊かな未来をつくりだしていく。継続可能な社会の成長を子どもの育ちが実証する国として注目されています。幸福度世界一のオランダ

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