子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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149COLUMNイギリスにおいて、BLOQXを使った数学の取り組みが進んでいます。国の数学カリキュラムに沿ったガイドが用意され、通常概念的に頭と机上だけで進んでしまう「図形」の理解を、腕を大きく広げないと一辺の長さを測れないほどのサイズのBLOQXを使い、体感を通して本当の理解へと導く取り組みです。それを可能にしているのが、12枚の五角形からなるBLOQX独自の多面体構造。辺の長さを測り、紙を使って同じ構造を再現する中で、隣り合う五角形が接する角度、立体としての強度などを学ぶことができます。 イギリスにおける、BLOQXと数学学習の融合事例 BLOQXの開発にあたっては、プロフェッショナルのフリークライマーも参画し、6~15歳くらいの子どもたちが興味を持ち、かつあらゆる場所の中で存在感を放つものを目指しました。まず目を引くのは五角形を12枚合わせた多面体構造。地表面と五角形の内角108°が作り出す角度は、フリークライミングのように時に過酷であり、頂上に到達したときの達成感を生み出します。どこに道を見つけるかも子ども次第、どこで休憩しておしゃべりするのも自由。新たな冒険の始まりです。カラダが自然と動き出すムーヴメント遊具BLOQX ブロックス通常、クライミング遊具を設置する際には「壁」が必要になりますが、BLOQXは自立式なので、好きな場所に設置が可能です。また、1個から6個連結まで、スペースやコースに合わせてモジュールを柔軟に組み合わせることができます。

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