子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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152REPORT PLAYSCAPE 東日本大震災の被災地でも放射線の影響が大きかった福島県。震災直後に、外あそびが制限されたことで、子どもたちの運動不足や体調管理は大きな課題でした。幼稚園から中学校までの一貫校であるザベリオ学園では、その解決策として、校庭と園舎に新たなあそび環境をつくることに。 園庭や校庭は放射能で汚染された土や遊具をすべて撤去、線量が低下してきたことから効率的に体を動かせる環境整備を目指しました。そのために子どもの運動を科学的にデザインされたコンパン社の最新遊具を設置しました。これらは年齢や体力に沿って遊べるので、異年齢の子どもたちのコミュニケーションづくりにも一役かっているそうです。10 子どもの元気を引き出すあそび環境 郡山ザベリオ学園 教育施設 福島県郡山市1.広々とした小学校のプレイグラウンドには、コンパン社のギャラクシーを導入。 2.手足の運び方を考えながらてっぺんを目指すブロックス。面の色によってアプローチの難易度が変わるので、年齢に合わせたチャレンジが楽しめる。 3.ブロックスのうえで談笑する児童たち。 4.スーパーノバやスピカなどの回転遊具は大人気。異年齢の交流が生まれるきっかけにもなっている。4321 BLOQX学童期Photos/Ayumi Nakanishi

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