子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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18CHAPTER 1幼児期 2 ~5才頃for Toddlers 生まれてから赤ちゃん時代を卒業する2才頃までは、大人に守られながら健康に生き抜くための期間。その後、2才頃から始まる<幼児期>には、いよいよ「人」になるために多様な経験が必要となります。歩くことがやっとだったのが、ジグザグに歩いたり、走ったり、身体的に複雑な動きができるようになります。また、社会性が芽生え、自分だけが中心だった世界観から、他の子どもの見方を理解し、友だち関係を築けるようになるのもこの頃。知能的にも、言葉が爆発的に発達し、人とコミュニケーションをとり、こころ・頭・からだが徐々に統合します。 誰に教えられたわけでもないのに、子どもが本能的に自ら育てるこうした力。こうした営みのほとんどが、「あそび」という場で行われています。本能と直感の赴くままに動き、興味を示すこの頃の子どもたち。その行動と特徴を考えつくして作られた遊具で、子どもが最も遊びやすいと感じる環境が、その後の人生の強い基盤を育てます。

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