子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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1あそびから未来をかえる あそぶことは生きること。子どもは遊ぶことで、生きるために必要なすべてを体験し、学びます。大人も遊ぶことで、心も体もほぐれて、自然な笑顔が生まれ生きる喜びを再確認します。あそびとは、単なる消耗や消費ではなく、蓄積であり、一過性の娯楽とは異なる次元のものです。その時期のあそびによってしか得られない豊かな経験が、将来の社会を築く原動力になるのです。 わたしたちボーネルンド・グループはこのような考えから、1979年の創業以来、あそびの専門企業として、あそび道具とあそび場の提供を続けてきました。 あそびは必要。それだけのシンプルなことなのに、それを実現するのはとても難しいことです。加速しつづける技術発展と社会の変化が子どもからあそびの機会を奪い、2011年に起こった東日本大震災のような天変地異も、子どもからあそびを奪う出来事となりました。このような中で、わたしたちが未来に向かって必要だと考えたものを、1冊のカタログにまとめました。 たどり着いた結論は、「社会全体で、あそびを守る」こと。あそびを奪うのではなく、むしろ増やす。そうすることで、今抱えている多くの問題が解決することを、わたしたちは諸外国の事例からすでに学んでいます。今、未来に向けて変わらなければ。その思いで新しいご提案をいたします。

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