子どもの未来をつくるあそび場 2015-2016
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233PRODUCT SAFETY安全スケープは、子どもの豊かなあそび場を創造する企業として、(社)日本公園施設業協会(以下、「JPFA」という)にも所属しています。 ボーネルンド・グループは、子どもの行動、運動能力、発達段階、そして事故事例の分析などを行い、そのうえで、子どものあそびの可能性と安全性を最大限に追求するあそび場づくりを行っています。各国安全基準準拠について コンパン遊具の研究者は、欧州規格(EN)の安全基準策定委員としても、遊具の実質的な安全基準の制定に深く関与しています。製品がEN1176に準拠しているとともに、安全性を確保するための製品の品質管理において、品質保証システムの国際規格ISO9002、環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001に適合。さらに、EMASの認証も得ています。 EMAS(Eco-Management and Audit Scheme)とは、企業活動における環境パフォーマンスの継続的な改善を目的に、93年7月に施行、95年4月から運用が開始されたEUの規則です。工場、事業場が環境マネジメントシステム(EMS)を構築し、内部監査の結果を環境声明書にまとめ、それを外部の公認環境認証人が検証して公表する枠組みで、EMSの継続的改善のみで環境パフォーマンスを直接問わないISO14001より一歩踏み込んでいます。安全に対する考え方遊具とあそび場の考え方 あそび場の目的は、より豊かなあそびをより安全に実現することにあります。しかし、あそびの欲求は成長にともなって多様化し、あそび場にもとめられる内容も大きく異なります。遊具は、あそびを通じて「こころ・頭・からだ」を最も躍動させ体験し学んでいく1才から15才頃の子どものあそびを引き出し、その子どもたちの運動能力に応じた安全が確保されたものでなければなりません。 ボーネルンド・グループの遊具は、子どもたちのあそびをより効果的に刺激し、より安全に遊ぶことを目的に選定されています。安全に対する考え方 子どもは、遊ぶことで小さなケガを繰り返し、大きなケガに至らないための危険回避能力を身につけていきます。むしろ、そのような経験をより多く獲得できるあそび場こそが求められているのです。 しかし、子どもの能力を無視したあそび場は、子どもを取り返しのつかない危険にさらしてしまうことへとつながります。 日本においては、先進各国のように工業規格において公的に認められた安全基準がありませんでした。そのようななか、遊具の経年劣化や点検不備による事故が増加し続け、2008年8月(社)日本公園施設業協会による「遊具の安全に関する基準」指針が改訂されました。(株)コンパンプレイ

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