PLAYSCAPE ボーネルンドあそび環境カタログ2013/2014
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あそび環境を考えるうえで、安全性の確保と子どもの成長に必要な身体的チャレンジという、一見相反するものを両立させることは、とても重要なことです。子どもを取りまく環境においての危険性を、子ども自身が避けられる危険「リスク」と避けられない危険「ハザード」に分けて考える必要があります。能力に合わせてリスクに挑戦することは重要なあそびのひとつです。挑戦を克服したときの達成感は成長の源泉です。子ども自身の能力は子ども自身で学び取るしかありません。一方「ハザード」は、子どもが避けられない危険であり、重大な事故につながる危険です。あそび環境、遊具を考える際、リスクは適切に管理し、ハザードは徹底的に排除しなければなりません。リスクわくわくしたあそびの要素のひとつとなるリスク。子どもの発達にとって冒険や挑戦の対象となります。子どもは、あそびのなかで、小さいリスクへの対応を学ぶことで、経験的に危険を予測し、事故を回避できるようになります。また、子どもが危険を認識したうえで行うことは、リスクへの挑戦となります。世界中から輸入しているボーネルンドの玩具・遊具の安全性は、CEマーキングをもって安全宣言しています。そのほかにも、子どもの口にはいることが想定される商品には、食品衛生法に基づく検査も義務付けられています。家具・大型遊具なども、それぞれに必要な安全基準を満たしたもののみを輸入・販売しています。統一規格(EN71)についてEU圏における玩具の統一規格はEN71に定められています。ENはEuropian Norm(欧州基準)の頭文字です。このEN71において玩具の安全性を以下の点で規制しています。EN71-1 機械的及び物理的性質EN71-2 可燃性EN71-3 特定成分の移動EN71-4 科学実験器具及び関連の製品EN71-5 実験器具以外の化学玩具EN71-6 年齢警告表示のための図形記号ボーネルンドが輸入販売する商品は、EU圏以外のものであっても、CEマーキングされた商品であることを前提としています。ハザードハザードとは、あそびが持っている冒険や挑戦といったあそびの価値とは関係ないところで、事故を発生させる恐れのある危険性。また、子どもが予測できず、どのように対処すればよいか判断不可能な危険性。子どもが危険をわからずに行うことは、リスクへの挑戦とはならず、重大な事故につながる場合があります。リスクとハザードの考え方あそび道具の安全基準PRODUCT SAFETY安全に対する考え方欧州共同体「Conformité Européenne」のフランス語略で、「該当するすべての条件をその製品が満たしている」ことを第三者機関である「公認適合証明機関等」が認証したことを示すマークです。対象となる品目は、遊具のみならず、産業機械、電磁環境、家庭用電気製品、医療機器の分野など。EU圏の統一規格に適合していなければ生産も販売もできません。この統一規格に適合していることを証明するのがCEマークです。遊具にCEマーキングするためには、EN71に該当するデータを保管し、いつでも提出できなければならないことが法律で定められています。CEマークについて174

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