インクルーシブ・プレイグラウンド Inclusive Playground

インクルーシブ・プレイグラウンド Inclusive Playground インクルーシブ・プレイグラウンド Inclusive Playground

PLAY FOR ALL

「年齢、性別、国籍、能力に関わらず、誰もが平等に遊べる公園をつくること」は地域コミュニティの役割のひとつです。
誰もが輝けるために地域社会は公平であるべきですが、多くのレジャー施設においてハンディキャップを持っている子どもとその家族は「アクセスのしづらさ」や「まわりの目を心配する気持ち」「安全性への不安」などから、出かけづらいと感じているのが実態です。 子どものあそびを保障し、子どもの「遊びたい」という欲求にこたえ、みんなが平等に遊べるあそび環境を提供することが、私たちの使命です。

私たちボーネルンドが考えるあそび場は、まずユニバーサルデザインの観点で環境が設計され、そのうえでインクルーシブであるべきだと考えています。その考え方は私たちのDNAであり、基本です。
1969年デンマークで設立されたコンパン社は、世界ではじめて子どもやあそびについての調査・研究をもとに、大型遊具を開発したメーカーです。障がいの有無に関わらず、すべての子どものあそびの欲求や発達段階に即してつくられた豊富な製品ラインナップを誇ります。
ボーネルンドグループのコンパンプレイスケープはそのコンパン社を1979年の創業以来あそび場づくりのパートナーとして、多くの公園やあそび環境を手がけてきました。

あそび環境におけるユニバーサルデザインのポイント

  • あらゆる場所にアクセスしやすいルート設計
  • 地面に描いた境界線や明確なサインで視覚的に誘導する
  • 地上レベルでの適切なあそびの機能の充実
  • 高所(2階以上)へのアプローチの動機付けと適切なあそびの機能
  • 段階的に挑戦ができ、スリルとチャレンジを兼ね備えたあそび
  • 他者との交流により、社会性を促すあそびの機能
  • 身体的、社会的、認知的機能を養う多様で豊かなあそびの提供

インクルーシブなあそび環境とは

ユニバーサルデザインをベースに環境設計がされており、身体的なハンディキャップがある子どもや、自閉症などの発達障がいのある子ども、ハンディキャップの有無に関わらず、その保護者も含めた「すべての人」が同じ場所で、同じ遊具で一緒に遊べるあそび場のことです。
国連が発表している「障がいのある人の権利」について、以下の重要な声明があります。公共サービスや環境は全ての国民のためにあり、障がいがある人も、ない人と同様に歓迎を受け、自由にアクセスできるべきであるという考え方です。
インクルーシブなあそび環境の使命は、能力の異なる全ての人々を一つにする事です。

下の図は、ユネスコが1994年に発表した「インクルーシブの原則」を図解したものです。

インクルーシブプレイグラウンドにおける遊具選びの6つのポイント

地上レベルに設置またはスロープなどで車いすなどでもアクセスしやすい

回転する、揺れる、滑るなどスリリングなあそびが体験できる

360度どこからでも遊べる遊具

内側と外側、両方にあそびの機能があるプレイパネルを備えた遊具

複数のあそびの選択肢があり、多機能である

横になったり、座ったり、様々な姿勢で使用できる遊具

インクルーシブプレイグラウンドの国内事例

2020年7月OPEN(大阪府泉南市)

泉南りんくう公園-SENNAN LONG PARK- 地域住民に開かれた「すべての人のための公園」を実現
「泉南りんくう公園-SENNAN LONG PARK-」は2020年7月にスポーツ・食・レジャーをまるごと体験できる関西最大級のレクリエーション拠点としてオープン、私たちはその中の遊具エリアの設計を担当しました。
公園全体の計画段階から携わり、車いすなどが通ることを想定し通路は幅広く取り、駐車場からも近い遊具エリアは、誰でもアクセスしやすいように配慮されています。複合遊具は車いすのまま近づくことができ、階段やクライミング、ネットと自分の身体能力に合った方法でアクセスが可能で、地上から手の届く範囲に遊べる仕掛けがあります。
海沿いの夕日が美しい公園は、地域住民の散歩コースや憩いの場ともなっており、常にたくさんの子どもたちで賑わい、あらゆる人が親しめる公園となっています。

あそび場、公園の計画をご検討の方へ

あそび場のプロデュースから施工、点検メンテナンスまで。加えて、運営ノウハウと、あそびのプロ「プレイリーダー」によるあそびのプログラムの提供まで。 コンパンプレイスケープは、ハードとソフトの両面で、長期的に地域と育つあそび場づくりを実現します。

運営受託
プレイリーダーによる研修・イベントの実施