静岡県富士市
子育てに寄り添う医療をめざす医院の
待ち時間が楽しいキッズコーナー
地域で長い歴史のある小児科医院の子ども待合室
こどもクリニック中山医院は、小児科医療はもちろんのこと、一時預かり保育や病児保育の施設まで備えた、地域でも歴史のある子どもクリニック。子育てに寄り添う医療をめざし、お母さんと子どものためのさまざまな取り組みを行っています。移転のため、新しい診療所を建築する際、診察を待つ子どもたちのためのキッズコーナーなども新設。その際にボーネルンドがお手伝いしました。
そもそも同クリニックとのおつきあいは、2014年、大阪で開催された外来小児科学会にボーネルンドが出展したことがきっかけ。その後、新しい診療所内のキッズコーナー設置についての依頼があり、提案をさせていただくことになりました。
同クリニックのリニューアルオープンは、2016年7月。診療所は2階建てで、1階が小児科の診療所、2階には病児保育、一時保育施設を備えた、まさに親子のためのクリニックが誕生しました。
病院に来る子どもの気持ちを考えたデザイン
ボーネルンドがプロデュースしたものは、診察の順番を待つキッズスペースだけでなく、子どものための病院らしく、廊下の壁面のグラフィックや廊下に置かれた本棚など、院内の随所にあります。待合キッズコーナーの壁面デザインは、落ち着きと安心感を与えられるような「森」をイメージ。同クリニックの先生が描かれたイラストを元に、楽しい世界を創り上げました。
また、廊下の壁面には、診察を待つ子どもの不安な気持ちが少しでもやわらぐよう、たかあしがに、うみすずめ、さくらえびなど、地元の駿河湾に棲む動物をモチーフにグラフィックを制作。待っている間に、知っている生き物を探して遊んだり、親子で会話ができるような工夫をしています。
廊下のサインボードにはカラフルなモチーフを採用し、文字だけでなくカラーでも見分けることができるデザインにしています。さらに予防接種待合室にも遊びにのめりこめる道具を配置し、不安な気持ちを少しでも軽減できる工夫をするなど、診療所全体が子どもたちにとって楽しい場所になるように企画。カラーとデザインで統一感のある空間ができあがりました。
子どもにとって病院は、怖い、痛いなどの気持になりやすい場所。そういう気持ちを少しでもなくし、診療もしやすくなるよう、今回のアイデアが役立っています。
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